庭の杏の木に、小鳥がよくやって来ます。
冬の間、近くの枝に餌入れをとりつけて、ときどきアワやヒエをあげていました。
でも、そのあたりの地面には木の根っこがいっぱいで、長年、雑草も生えない状態になっていました。
まるで、庭の小さな砂漠のような所です。
ところが最近、そこに少しずつ草が芽を出すようになったのです。
小さいけれどかわいい花をつけたものや、細長い葉っぱもあります。
そして今日、びっくりするものを見つけました。
生えてきた草の一つに、見なれない “実” のようなものがついているのです。
調べてみると、それはアワかヒエの “穂” のようでした
何も生えなかった地面に、何と、小鳥達が残した穀物が、芽を出し始めたのです。
ずっと、何も芽を出さなかった庭の砂漠も、小鳥達の自給自足には協力しようとしているようです。
しばらくなりゆきを見守ってゆきたいと思います。